スーパーフォーミュラで激走の新人、ローゼンクヴィストって何者だ?
7月8日~9日に富士スピードウェイで開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦は、気温30度という真夏日のコンディションになったことも影響してか、波乱の展開となった。
ファステストラップを叩き出して2位に食い込んだローゼンクヴィスト レースはポールポジションからスタートした昨年の年間王者、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が序盤からリードを広げ、今季初優勝は確実かと思われた。ところが、ピットストップを終えた直後の32周目にマシントラブルでスロー走行となり大きく後退。結果、リタイアとなってしまった。代わってトップに立ったのは、チームメイトで一昨年の年間王者、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。そのままチェッカーフラッグを切って今季初優勝を飾り、ポイントランキングでもトップに躍り出た。
第3戦・富士では、他を圧倒する国本と石浦のふたりが際立っていた。だが、それ以上に注目を集めたのが、今年から参戦している25歳のフェリックス・ローゼンクヴィスト(スウェーデン/SUNOCO Team LeMans)の走りだ。10番グリッドのスタートながら、前回の第2戦・岡山でのRace1に続いて今季2度目のファステストラップを記録。新人らしからぬ速さとレース戦略で、2位表彰台を獲得した。
今年は5人のルーキードライバーがスーパーフォーミュラに参戦しているが、なかでも開幕前から注目されていたのは、昨年のGP2王者で将来F1へのステップアップも期待されているピエール・ガスリー(フランス/TEAM無限)だった。しかし第3戦を終え、ローゼンクヴィストの評価が日に日に高まっている。
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