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最大5G超。過酷すぎるブレーキングで
今年のカナダGPは大変なことに (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「従来のピレリタイヤはブレーキングでロックしやすく、過剰にハードなブレーキングは禁物だった。しかし、今年のタイヤはグリップが高いのでロックしづらく、ロックしてもあまりオーバーヒートせずグリップの回復が早いので、ロックを恐れず攻めやすい」(某チームのタイヤエンジニア)

 なんせジル・ビルヌーブ・サーキットは、4本のストレートをシケインとヘアピンでつないだだけのシンプルなレイアウトだ。だからこそ、いかにブレーキングをうまくまとめるかが勝負のカギとなる。そして、シケインの縁石に向けてうまくアプローチすることが重要だ。

「長いストレートからのビッグブレーキングだから、自信を持ってブレーキングできなければ攻めることはできない。しかもここは、その先の縁石が普通じゃなくソーセージ縁石だから、乗り方を失敗すればウォールにまっすぐ突き刺さることになるんだ」(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)

「いかにブレーキングを遅らせて、シケインをアグレッシブに抜けて行くかが勝負のカギだ。ギリギリまでウォールに近づくために、正確なドライビングも求められる。ミスを犯せば、大きな代償を支払わなければならない」(セルジオ・ペレス/フォースインディア)

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