ベントレーやマークXも参戦。13車種が入り乱れるGT300は大混戦 (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 また、今年からはレクサスがFIA-GT3規格(※)のマシン開発に本格参入してきた。新型のレクサス「RC F GT3」が「LM corsa」から2台で参戦する。すでに今年初めに開催されたデイトナ24時間レースを皮切りに海外のレースで実戦投入されており、公式合同テストでも好調ぶりを披露。開幕戦から強豪チームを脅かす存在になりそうだ。

※FIA-GT3規格=FIA(国際自動車連盟)が定めている世界共通規格。市販するスポーツカーをベースに製作された市販のレーシングカーで、多くの参戦チームは製作したメーカーから車両を購入してそのままレースに出ることができるため、クルマの開発費を削減できるなどのメリットがあるとして注目されている。

 さらに、これまで86/BRZレースやスーパー耐久に参戦してきた「埼玉トヨペットGreen Brave」もGT300クラスに初参戦する。マザーシャシー規格(※)で3車種目の「トヨタ・マークX」を導入。ドライバーはスーパー耐久でチャンピオン経験もある平沼貴之と、2011年のGT300王者である番場琢(ばんば・たく)だ。チームカラーである緑一色のマシンで、街中でもよく見かける「トヨタ・マークX」がベースとなっているため、サーキットでも注目の的となるだろう。

※マザーシャシー規格=2015年からシリーズ戦に本格導入されている車両規格。国産レーシングカーの開発・参戦機会を増やすために、クルマの骨格となるモノコックは定められたものを使用。規定で使用しなければいけないパーツを統一するなど、車両の開発コスト削減を目指した規格。

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