ベントレーやマークXも参戦。13車種が入り乱れるGT300は大混戦 (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 しかし、そこに食らいついてきたのがFIA-GT3勢だ。特に星野一樹/高星明誠組の「B-MAX NDDP GT-R」は岡山に加えて富士での合同テストでもトップタイムを記録し、周囲を大いに驚かせた。

 ここ数年の彼らは毎年どこかのレースで勝利し、チャンピオン争いにも加わるものの、最終戦のもてぎでいい結果を残せず悔しい思いをしてきた。富士では例年強さを見せているが、岡山でもトップタイムを叩き出したことで、ライバルたちもより警戒を強めている。果たして開幕戦でどんな走りを見せるのか、目が離せない。

 また、谷口信輝/片岡龍也組「グッドスマイル初音ミクAMG」も、合同テストでは常に上位をキープしていた。初音ミクのカラーリングでお馴染みのチームだが、今年は「初音ミク・レーシングプロジェクト」が発足して10シーズン目。節目の年に何としてもチャンピオンを奪還したいと陣営も意気込んでいる。昨年から導入された「メルセデスAMG GT3」の特性も掴みかけている様子で、昨年は不運もあってポイントを稼げないこともあったが、今年は間違いなく手強い存在になりそうだ。

 この他にも、勝利を手にするためにテコ入れをしてきた注目チームが多数いる。開幕戦の岡山はGT500クラス以上に目の離せないバトルが展開されることだろう。

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