【エアレース】初優勝へ準備はできた。室屋義秀の逆襲が千葉から始まる! (3ページ目)
第2戦を終え、室屋がチームスタッフとともにGメーターを分析したところによれば、「(今年のGメーターは)昨年よりもずっと高い数値を指す。恐らく内部のプログラムが少し変わっているのだろう」。室屋は必ずしもその数値が正しいと納得したわけではなかったが、新しいGメーターに合わせてトレーニングを重ねてきた。
思えば、昨年の千葉でのレースでも、室屋はオーバーGを犯している。またしても同じ轍を踏むのではないかという不安も当然よぎるが、室屋は「昨年はまだ新しい機体(現在のエッジ540 V3)を導入したばかりで、その性能が手の内に入っていなかった。だが、今は当時の状況とはまったく違う」と言い、こう続ける。
「Gメーターの数値に合わせてトレーニングのプログラムを作り、福島で十分に調整してきた。そこは大丈夫だと思います」
千葉でのレースも2回目を迎え、コースレイアウトも昨年のものとは変わり、よりテクニックが要求されるものになった。室屋も「(昨年とは)かなり違う」と、その変化を語る。
それでも室屋は「(昨年から引き続き)高速型のコースであるのは間違いない。比較的ストレートなコースというか、トリッキーなところはないので、機体が速ければ問題ないと思う」と自信をうかがわせ、「観客席から見て、左右にバーティカルターン(機体を垂直に倒すターン)があり、ハイスピードのターンになる。そこをどう回るかが勝負になってくるだろう」と勝負どころを見定める。
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