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【F1】ホンダ、火を噴く激走。最終戦12位・17位でも笑顔の理由 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 最終戦のアブダビGPを前に新井総責任者がそう語っていたとおり、チームは1年目の最後にシーズンを締めくくるにふさわしいレースを見せた。

 さまざまなことが起きた1年が終わり、新井総責任者は「苦しさのなかであっという間だった」と振り返った。そして、わずか3ヶ月半後にふたたび幕が上がる、2016年シーズンでの雪辱を誓った。

「ファンのみなさんには応援していただいて感謝していますし、結果が伴っていなくて声援に応えられていないとも思っています。それでも、温かい声援をいただいてありがたいと思っています。勝負事なので、ファンのみなさんから厳しい声があるのも当然ですし、それは期待の裏返しでもあると思います。誰だって負けると思って挑んでいっているわけではありません。来年はより良い成績になるようにがんばります。今はそう言うしかないと思っています」

 こうして、マクラーレン・ホンダの1年は終わった――。しかし、彼らはすでに次のチャレンジに向けた準備に取りかかっている。このアブダビのトワイライトのなかで、復活への片鱗と光明は十分に見せてくれたのだ。

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