2015.11.18

【F1】シーズン終盤で突如噴き出たホンダの「新たなトラブル」

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 フェルナンド・アロンソのパワーユニットに異変が起きたのは、土曜の予選アタックラップに入り、最終第3セクターへ差し掛かろうかというところだった。

「フェルナンド、マシンを止めてくれ」

 突然の冷却水温の上昇を見て取ったホンダのエンジニアから、無線で指示が飛んだ。

またもトラブルが発生したブラジルGPでのマクラーレン・ホンダ 前日の金曜フリー走行でも同じように、アロンソはパワーユニットのトラブルに見舞われ、クルマを止めてコース脇にたたずむことになっていた。2日連続となるこの日はマーシャルの椅子に座り、日光浴をするような姿をカメラに見せ、いかにも今季のマクラーレン・ホンダを象徴するようなコミカルな姿を披露した。その様子は、その後さまざまな画像加工がファンによって施され、SNS上で大いに話題となった。

 さらには、ふたり揃ってQ1敗退(※)となったジェンソン・バトンとともに、インタビューエリアの脇にある表彰台に忍び込んでポーズを取る、という一幕もあった。

※予選はQ1~Q3まであり、Q2に残るのは上位15台、Q3は上位10台。

「30分ほどいい天気を楽しんだけど、(最終戦の)アブダビでもこんなことになるんだったら、携帯電話や日焼け止めも用意しておかないとね(笑)。ここ(表彰台裏のインタビューエリア)に来る途中で1メートル先に表彰台があったから、ジェンソンとふたりで見合って、『今年、僕らがこれ以上に表彰台に近づくことはないよね』と言って写真を撮りにいったんだ(笑)」

 偉大なワールドチャンピオン経験者ふたりをこのような状況に追い込んでいることに対し、マクラーレン・ホンダには世間から極めて厳しい目が向けられている。