【F1】マクラーレン・ホンダ、モナコGP8位入賞の舞台裏 (6ページ目)
ホンダがF1復帰を決めたのは2013年5月。あれから2年の歳月が経ったが、新井を始めホンダの面々にとっては短すぎる2年間だった。そして、彼らはようやく自分たちの望んだスタート地点に立つことができた。
「この5月で我々がF1参戦を決めてからちょうど2年が経ったわけですけど、今のこのレベルで開幕戦のスタート地点に立てていたら、面白い結果になっていたんじゃないかと思います。つまり、3カ月くらい遅れているわけです。しかし、シーズン前のあの状態を考えるとポイント獲得が遅すぎたとはとても言えない。ウインターテストで失った時間があまりにも大きかったですし、頑張って取り戻してきたのがこの状態というところかなと思います。
我々がやらなければいけないのは、残りの階段をどれだけ速く駆け上がるかという勝負です。その段数と、トップとのギャップは分かっていますから、あとは転ばないように一気に駆け上がるだけです。ここまでの成長度合いを見て、将来を楽しみにしてもらいたいなと思っています」
一歩ずつ前へ。マクラーレン・ホンダは出足のつまずきで失った時間を少しずつ取り戻しつつある。
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