2014.10.29

【MotoGP】最高峰クラスから日本人ライダーが消える?

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 第17戦マレーシアGPのレースウィーク中に、2015年の暫定エントリーリストが発表された。MotoGPのエントリー数は総計25台14チーム。うち23台は選手がすでに確定しているが、そのなかに、日本人選手青山博一の名前は記されていなかった。

今季、ドライブM7アスパルから参戦している青山博一 青山は今年、「ドライブM7アスパル」というスペイン系のチームに所属し、ホンダの市販レーサーRCV1000Rで参戦している。第15戦日本GPの段階で、同チームの来季のシートはすでにニッキー・ヘイデンとユージーン・ラバティという2名の選手に決定していた。青山が来季もMotoGPで戦うことを希望するのであれば、どこか他のチームにシートを探さなければならないことは、この段階ですでに明らかであった。

 ツインリンクもてぎで10月10日(金)から12日(日)まで開催された第15戦日本GPの際、青山は2015年シーズンに向けた去就について、「選択肢はそんなに多くないけれども、まだ可能性は多少ある」と話し、わずかな希望に賭ける思いについて以下のように説明した。

「僕としては、ホンダのマシンで走りたいというのが正直な気持ちです。ただ、すでにホンダのシートは(ファクトリーマシンも市販レーサー枠も)すべて埋まってしまっている。ホンダの枠内に残れないのであれば、他の陣営に移ることになるかもしれません。今週のうちにものごとが大きく動くことはおそらくないだろうから、日本-オーストラリア-マレーシアの3連戦の期間中にじっくり考えたいと思います」

 この第15戦の結果は13位。ホンダの市販レーサーを駆る選手たちのなかでは最上位のリザルトで、翌週のオーストラリアGPに臨んだ。メルボルンからさらに南へ下ったフィリップアイランドで開催された第16戦のレースは、同地独特の冷えたコンディションのために荒れた展開になり、多くの選手が転倒リタイアを喫した。だが、青山は最後まで生き残って、今季自己ベストリザルトのタイ記録となる8位でチェッカーフラッグを受けた。

 そして、3週連続開催の締めくくりとなる第17戦マレーシアGPを迎えた。このレースウィーク中には、上記のとおり2015年の暫定エントリーリストが発表されたが、そのなかで”TO BE CONFIRMED”(未定)とされている空きシートはわずかふたつ。ひとつは来季からMotoGPにファクトリーとして復帰するアプリリアの「ファクトリー・アプリリア・グレシーニ」チーム。もうひとつは、今季、アプリリアの市販レーサーで参戦しているイオダ・レーシング。両チームとも複数の選手と交渉していると伝えられているが、ともにイタリア系のチームである関係上、そこに取り沙汰される選手の名前がイタリア人中心になるのはやむを得ないだろう。