【F1】後半戦スタート。レッドブルの独走を止めるチームは現れるか?
シーズン後半戦の始まりとなるベルギーGPは、セバスチャン・ベッテルとレッドブルの独走勝利に終わった。ベッテルは大きく余力を残して走っており、実際には見た目の結果以上に速さの差があったことは明らかだった。
では、後半戦はベッテルとレッドブルの独走になるのだろうか? いや、そう考えるのは早計だ。そう言える根拠がある。
夏休み明け初戦のベルギーはレッドブルのベッテルが勝利。ランキング2位アロンソとの差を46ポイントにした ベルギーGPの舞台となった「スパ・フランコルシャン」は、山の中を駆け抜けるアップダウンの大きな「ヒストリックサーキット」(歴史のあるサーキット)として知られるが、サーキットの実に70%は全開区間であり、空気抵抗の削減が至上命題になる。
ウイングを立てて空気の力でマシンを路面に押しつけるよりも、空気抵抗のもととなるウイングをできるだけ寝かせることが必要となるのだ。だからどのチームもこのスパ・フランコルシャンには通常のレースとは違った、特別仕様の空力パッケージを持ち込む。特にリアのウイングに目をやると、いつもと比べて格段に薄いことがわかる。
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