【MotoGP】新人マルケスと復活ロッシ。2013年は「新4強時代」

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

今シーズン、ヤマハに復帰したバレンティーノ・ロッシの復活はなるか今シーズン、ヤマハに復帰したバレンティーノ・ロッシの復活はなるか 2013年最初のMotoGPプレシーズンテストが2月5日からの3日間、マレーシアのセパンサーキットで行なわれた。今年のチャンピオン争いを確実視されているホルヘ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)とダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)は、ともに高レベルの安定感を披露した。

ペドロサは3日間を通じてトップタイムの位置を譲らず、そこに僅差で迫るロレンソも、3日目のレースを想定したロングランで高水準のラップタイムを連発。予想どおりのハイパフォーマンスで、シーズン最初のテストを締めくくった。

 だが、今回のテストでこの両選手以上に大きな存在感を披露したのは、今年からMotoGPクラスへステップアップしてきたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)と、3年ぶりにヤマハへ復帰するバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ・ファクトリー)だ。

 昨年、19歳の若さでMoto2クラスの王座を獲得したマルケスは、資質の高さと華やかなスター性で次代を担う超大物ルーキーとして期待されている。今回のセパンテストでは、初日からトップタイムのペドロサから0.044秒差の3番手につけ、2日目にもペドロサ、ロレンソに次ぐ3番手タイム。

 チャンピオン候補の選手たちと互角のタイムを記録していることについて、マルケスは「ちょっと不思議な感じで自分でもビックリするけど、順位はそんなに重視していない。まだ最初のテストなので、むしろバイクのいいフィーリングを保ち続けることが大切だと思う」と、笑みをうかべつつも冷静な口調で述べた。

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