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【F1】小林可夢偉、母国GPへの思い。「表彰台に乗って当然」

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

地元開催の鈴鹿で表彰台を狙う小林可夢偉地元開催の鈴鹿で表彰台を狙う小林可夢偉「鈴鹿では、うまくいけば本当に勝てるくらいのクルマかもしれない」

 今週、日曜日に決勝の日本GPに向けて、小林可夢偉は自信を持っている。

 シンガポールGPでは、マシンがコースに合わずに大苦戦を強いられたが、鈴鹿はザウバーC31に合ったコース。同じような特性を持ったイギリスGPのシルバーストンやスペインGPのバルセロナ、ベルギーGPのスパ・フランコルシャンで好調だったことが、その自信の裏付けとなっている。

 さらに、チームは当初からこの鈴鹿に向けてマシンのアップデートを計画してきた。年間8基しか使えないエンジンも、ここ鈴鹿で最後の新品を投入する。

 シンガポールでは、バンピーな路面のせいでマシン挙動が不安定になり、本来の空力性能が発揮できなかった。同じように大苦戦したハンガリーと同じ症状だが、路面がスムーズな鈴鹿ではこの問題は発生しない。

「シンガポールは最高の元気づけになるレースになりましたね(苦笑)。あまりにもフラストレーションが溜まるどころか、最後の花火に感動しましたよ。このモヤモヤを鈴鹿で爆発させられるように、気合い入れてやっていきたいなと思います。鈴鹿は今年の残りのレースの中でも僕らのクルマに一番合うと思うんで、あそこでなんとか結果を残したいなと思います」

 スパで予選2位に入ったのと同じように、鈴鹿でもそのくらいの速さはあるはず。シルバーストンも、予選では雨に翻弄されたが、フリー走行では上位につけていた。バルセロナでも、Q3でのトラブルがなければ予選トップ3から表彰台争いを演じていたはずだ。

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