【F1】可夢偉語録・前半戦。「あれで怒られたら、僕が怒りますよ」
『可夢偉語録2012』part1
第7戦まで終了してドライバーランキング11位。コンスタントに結果を残している小林可夢偉
開幕から速さを見せるザウバーで、着実にポイントを重ねている小林可夢偉。ただひとりの日本人ドライバーとしてF1で戦う可夢偉の2012年の語録を紹介。
「周りがいろいろ予想しているんですけど、勝手にやっとけっていう感じですね(笑)」(Rd.1オーストラリアGP/予選13位)
オフシーズンのテストの好調ぶりを受け、シーズン開幕前のザウバーの下馬評が高いことについて聞かれた可夢偉は、あえて予想はしたくないと断言。「僕らとしては変に期待したくないし、それに振り回されたくないから」というのがその理由で、「ほんと、そんなのどうでも良いんですよ。そんなこと考えているヒマがあったら、自分らのクルマを速くすることを考えた方が得でしょ?」と現実派の可夢偉らしい物言いをしていた。
「僕の周りは血の気の多いヤツらばっかりで(苦笑)」(Rd.1 オーストラリアGP決勝/6位入賞) スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生したが、あわやというところで切り抜けた可夢偉は、その様子を冷静に見ていた。「こいつら当てるつもりで来たやろっていうくらいの勢いで突っ込んで来たんで、僕は行き場を失って。よくあそこで避けられて当たらずに済んだなと思いますね」。 それでもチームメイトのペレスに追突されてリアウイングを壊され、手負いのマシンでのレースとなったが「リアウイングだけで済んで良かったなっていうくらいです」と笑い飛ばした。 「そんなに欲張んないです(笑)」(Rd.2 マレーシアGP開幕前) 開幕戦は最終ラップの混乱によってポジションを3つ上げ6位でフィニッシュした可夢偉だが、第2戦の目標は「今回もポイントを獲ること」。マシンにまずまずのポテンシャルがあることは確認でき、「予選をきちんとまとめて、スムーズに力を出し切りたいです」とまずは実力を出し切ることが重要だと冷静な見方をしていた。
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