【競馬予想】東京・マイルでは「異例」の東京新聞杯 前走でGI級の面々と互角の戦いを演じた伏兵に要注意 (2ページ目)
――8枠に入った馬の成績も芳しくありません。外枠が不利な理由もあるのでしょうか。
大西 ひとつは、ここ最近の東京・芝コースは冬場でも馬場状態がよく、極端な前崩れにはなりにくい点が挙げられます。ペースが上がりにくいこともあって、道中で内をロスなく立ち回れる馬が有利な状況にあるからでしょう。
もうひとつ、直線が長い東京コースといえども、外枠の馬は道中で外、外を回らされることで距離のロスが生じやすいです。どんなに末脚が優れていても、他馬より長い距離を走らされて、後方から大外を回って差しきるのは至難の業。
そうなると、差し馬であってもある程度内目の枠で、それなりにいいポジションを取れる馬を狙うべきでしょうね。
――今年のレースで中心視されているのは、ブレイディヴェーグ(牝5歳)とボンドガール(牝4歳)。これらについては、どう見ていますか。
大西 直近の実績的には、この2頭が一歩リードしていると思います。ブレイディヴェーグは3走前にGIを勝って、前走でもGI4着。ボンドガールも前走のGIで2着と好走しています。さらに、前者はクリストフ・ルメール騎手、後者は武豊騎手というトップジョッキーが騎乗。人気を集めるのも当然でしょう。
ただし、ブレイディヴェーグは海外GIドバイターフ(4月5日/メイダン・芝1800m)を見据えた叩き台。ボンドガールは2000m戦を使われたあとのマイル戦、というのが気になります。どちらも能力の高さは疑いようがないものの、レースへの本気度や仕上がりには注意が必要かと思います。
――では、穴馬として気になる存在はいますか。
大西(8枠15番と)枠順には恵まれませんでしたが、オフトレイル(牡4歳)に注目しています。デビューしてから当初は1600m戦を主戦場としていましたが、その後は1800m戦と1400m戦を使われてきました。どちらの距離にも対応できますが、走りの質を見てもマイル戦が最も合っているように思います。
東京新聞杯での上位争いが期待されるオフトレイル photo by Eiichi Yamane/AFLO この記事に関連する写真を見る
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