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【競馬予想】注目の京成杯、クラシックに直結する一戦で穴党記者が推奨する伏兵2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 こうした状況を踏まえて、松田記者は今年のレースで激走を果たしそうな馬を2頭、ピックアップした。1頭目は、ガルダイア(牡3歳)だ。

「半姉に2017年のGINHKマイルC(東京・芝1600m)を勝ったアエロリットがいる良血馬。姉はキャリアを積むにつれて筋肉質な馬になっていきましたが、弟は現状、スレンダーな体つきです。それでも、名トレーナーの国枝栄調教師は『目が据わっている。大成しそう』と、ただならぬ素質を感じているようです。

 実際、昨秋の新馬戦(10月6日/東京・芝1800m)では、途中からハナに立って、そのまま押しきり勝ち。ゴール後、3角まで馬が止まらず、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が困惑していた姿が印象的でした。

京成杯での大駆けが期待されるガルダイア photo by Sankei Visual京成杯での大駆けが期待されるガルダイア photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る その後、前走の1勝クラス・ベゴニア賞(11月24日/東京・芝1600m)は3着。1ハロン距離を短縮したマイル戦でしたが、そこでも序盤は終始かかり気味。折り合いには課題が残りました。しかし、国枝調教師は『馬は明らかに(競馬を)理解してきている』と同馬の成長を感じ取っている様子でした。

 国枝厩舎の管理馬と言えば、ほぼすべての馬が調教でもレースでもシャドーロールを着用していますが、この馬も操作性向上のためにクロス鼻革を装着。調教と馬具の効果で、確かにコントロール性は向上しています。

 京成杯に向けての最終追い切りでは、今回手綱を取る杉原誠人騎手が騎乗。『本当によくなるのはもっと先でしょうが、現時点でもすごくいい馬。乗った感じは2000mっぽいというか、長い距離のほうがこの馬の持ち味が生きると思います』とコメント。それなりに手応えを得たようです。

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