検索

【競馬血統予想】GⅠエリザベス女王杯と相性がいいディープインパクトの血 重賞初勝利を目指す2頭が注目 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

【もう1頭は、6連敗中も差し切りに期待の1頭】

 もう1頭はルージュリナージュ(牝5歳、美浦・宗像義忠厩舎)を推す。父スピルバーグはGⅠ天皇賞・秋の勝ち馬で、その父はディープインパクト。母の父ルーラーシップ産駒はこの「京都・芝2200m」を得意としており、42戦7勝、勝率16.7%という好成績を残している。さらに曽祖母の全姉に、このレースの勝ち馬トゥザヴィクトリーがいるという牝系でもある。

 ルージュリナージュは7走前のユートピアS(3勝クラス、東京・芝1800m)を勝って以来6連敗で、着順も11着、8着、13着、5着、11着、5着と一度も馬券に絡んではいないが、3走前のGⅠヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)では上がり3F最速33秒6の末脚で勝ち馬から0秒4差の5着に入っている。

 近走は1600mや1800mのレースへの出走が多く、2200mは初となるが、スタートが苦手で後方追走になりがちなので、よりゆったりした流れになる可能性が高い2200mの距離は合うはずだ。折り合い面の不安もあり、道中落ち着いて回ってこられればという条件もつくが、脚を溜めて末脚が活きる展開になれば、差し切ってもおかしくないだろう。

 以上、今年のエリザベス女王杯はディープインパクトの血を持つサリエラ、ルージュリナージュの2頭に期待する。

著者プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

【写真】フジテレビ『みんなのKEIBA』MC竹俣紅アナ連載「写真館」

2 / 2

キーワード

このページのトップに戻る