宝塚記念、京都コースと重馬場適性を重視した美人勝負師が抜擢した本命馬とは? (2ページ目)
▲は悩んだ末に、ベラジオオペラにしました。
前走の大阪杯でGI初制覇を果たし、波に乗っています。差す競馬もできそうですが、持ち味が最も生きるのは先行して抜け出す形ではないでしょうか。展開的に見て、今回も同様の競馬で上位争いに絡んでくると思います。
京都記念でプラダリアの2着に入っていますし、コース適性も心配なさそう。渋った馬場についても、重馬場のGIIスプリングS(中山・芝1800m)を勝っているので、問題なくこなせるのではないでしょうか。
△は2頭。ローシャムパークとブローザホーンです。
ローシャムパークは、前走の大阪杯で勝ち馬とクビ差の2着と好走。昨秋のGIIオールカマー(中山・芝2200m)ではタイトルホルダーを負かしており、今回のメンバーのなかでも実力は上位と見ます。1週前の追い切りでは自己ベストを更新。前進気勢がすごく、前走以上の状態のよさを感じました。
洋芝の函館でやや重のGIII函館記念(芝2000m)を完勝。父ハービンジャー、母父キングカメハメハという血統からしても、タフな馬場も問題ありません。折り合い面で難しさはありますが、包まれることのない外枠(7枠10番)からスムーズに運んで、大阪杯の時と同様、早めにまくっていく競馬ができれば、面白いと思います。
ブローザホーンは、GII日経新春杯(1月14日/京都・芝2400m)を勝って、GI天皇賞・春(4月28日/京都・芝3200m)も2着と好走。コース適性は高いです。小柄な馬ですが、渋った馬場にも実績があり、パワフルでスタミナのあるタイプ。タフな馬場で大駆けがあっても不思議ではありません。
昨春の3勝クラス・烏丸S(京都・芝2200m)では、不良馬場のレースで5馬身差の圧勝。1頭だけ、最後の伸びがまったく違いました。レース当日、馬場状態が相当悪くなったら、もっと重い印に変えてもいいかも......。
特注馬(☆)には、ディープボンドを指名したいと思います。
最後に勝ち星を挙げたのは、2022年春のGII阪神大賞典(阪神・芝3000m)ですが、その後もよく頑張っていますよね。前走の天皇賞・春でも3着と健闘。京都は得意舞台ですし、少しでも上がりがかかるような展開になれば、馬券圏内に入ってくる可能性は十分にあると見ています。
さすが「春のグランプリ」だけあって、他にも気になる馬がたくさんいて難解な一戦。買い目も、印をつけた馬の3連複BOXか、本命のプラダリアを軸に他の馬に流す馬連か、3連複か......レース直前まで悩みそうです。いずれにしても、現役トップクラスの面々が見せる熾烈な争いを存分に楽しみたいと思います。
著者プロフィール
熊江琉衣 (くまえ・るい)
1995年4月17日生まれ。中国四川省出身。モデル、タレントとして活躍。大井競馬公式YouTube生配信番組『ウマきゅん』にレギュラー出演中。自身のYouTubeチャンネル『チャイナ娘くまちゃん』を配信中。趣味は競馬の他、アニメ、ランニングなど
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