オークス有力馬の強みがわかる「3歳牝馬ランキング」本命ステレンボッシュを脅かす存在はいるか?
牝馬クラシック第1弾のGI桜花賞(4月7日/阪神・芝1600m)は、ステレンボッシュ(牝3歳/父エピファネイア)が、2歳女王のアスコリピチェーノ(牝3歳/父ダイワメジャー)の追撃を抑えて勝利。桜の女王に輝いた。
激戦の桜花賞はステレンボッシュ(緑帽)が制した。photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る その後、アスコリピチェーノはクラシック戦線から離れ、マイル路線へと矛先を向けてGINHKマイルC(5月5日/東京・芝1600m)に参戦。2歳王者のジャンタルマンタルに次ぐ2着と、あらためて力を示した。
そうした状況にあって、牝馬クラシック第2弾のGIオークス(5月19日/東京・芝2400m)へ向けては、ステレンボッシュの"1強"といったムードが強まっているが、桜花賞から4ハロンも距離が延びる舞台は、出走各馬にとって未知の世界。何が起こるかわからない。
実際、桜花賞後のオークストライアルでは、魅力的な"新星"が登場。GIIフローラS(4月21日/東京・芝2000m)はアドマイヤベル(牝3歳/父スワーヴリチャード)が好位から抜け出して快勝し、リステッド競走のスイートピーS(4月28日/東京・芝1800m)ではコガネノソラ(牝3歳/父ゴールドシップ)が強烈な末脚を繰り出して、オークスへの切符を手にした。
また、桜花賞ではステレンボッシュに屈した、3着のライトバック(牝3歳/父キズナ)や、4着のスウィープフィート(牝3歳/父スワーヴリチャード)、さらには3番人気で8着だったクイーンズウォーク(牝3歳/父キズナ)や、4番人気で13着だったチェルヴィニア(牝3歳/父ハービンジャー)ら素質馬たちも、オークスでの巻き返しを虎視眈々と狙っている。
若き乙女たちにとっては、過酷な「樫の舞台」。ここでは、その注目の一戦を目前にしての、3歳牝馬の『Sportivaオリジナル番付(※)』を発表したい。なお今回も、GI日本ダービー(5月26日/東京・芝2400m)に出走予定のレガレイラは含まない。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、クラシック第2弾のオークスに挑む3歳牝馬の実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。
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