オークス有力馬の強みがわかる「3歳牝馬ランキング」本命ステレンボッシュを脅かす存在はいるか? (3ページ目)

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この記事に関連する写真を見る 2位は、桜花賞で4着と善戦したスウィープフィートが入った。前哨戦となるGIIチューリップ賞(1着。3月2日/阪神・芝1600m)の大外強襲劇がフロックでないことを示し、評価を上げた。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「桜花賞は最後方からの競馬で、進路の不利もあって、もったいない4着でした。父がオークスと同じ舞台のGIジャパンC(東京・芝2400m)を勝っているスワーヴリチャード。血統的に距離延長は問題ないはずで、さらなる躍進が期待されます」

 3位は、桜花賞で3着入線を果たしたライトバック。2位のスウィープフィート同様、桜花賞の好走によって初のランク入りとなった。

本誌競馬班
「アスコリピチェーノがNHKマイルCへ回ったことから、桜花賞で僅差の3着となった同馬が2番手の評価となるのは自然な流れでしょう。桜花賞でもメンバー最速の上がりをマークし、末脚の破壊力は世代屈指。輸送をクリアすれば、再び勝ち負け必至と見ます」

 4位に入ったのは、スイートピーSを勝ってオークス出走権を手にしたコガネノソラ。目下3連勝中という勢いに乗って、大舞台での飛躍を果たすか。

土屋真光氏(フリーライター)
「時計の出やすい馬場だったとはいえ、スイートピーSをレースレコードで勝ったのは立派。昨秋の未勝利戦(10月9日/東京・芝1800m)から、着実に馬体を増やしているのも好感が持てます。

 叔母にはオークス2着で、海外GIの香港ヴァーズ(シャティン・芝2400m)も勝っているウインマリリンがいて、父ゴールドシップは3年前のオークス馬ユーバーレーベンを出しています。そうした血統面からしても、オークスではかなり楽しみな存在です」

 ステレンボッシュの"1強"ムードにあって、2位以下はポイントも僅差の激戦。おかげで、5位には4頭の馬が名を連ねた。前回2位のクイーンズウォーク、フローラSを制したアドマイヤベル、前回3位のチェルヴィニア、そして、リステッド競走の忘れな草賞(4月7日/阪神・芝2000m)を勝ったタガノエルピーダ(牝3歳/父キズナ)だ。

吉田氏
「クイーンズウォークは、胴長+脚長のスラッとした姿形。少し内股になりますが、それでもストライドがしっかりと伸び、長くいい脚を使えるタイプです。

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