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皐月賞はディープ&キンカメ系の主流血統が不振 その点を重視した美人勝負師の本命は? (2ページ目)

  • 河合力●取材・構成 text by Kawai chikara

 ▲は、ジャスティンミラノ。GIII共同通信杯(2月11日/東京・芝1800m)では、デビュー2戦目ながら余裕のある走りで快勝。スローの上がり勝負だったので参考にしづらい面はありますが、底知れない素質を感じました。

 何より魅力は臨戦過程です。前走・共同通信杯組は、過去10年で5勝、3着3回。最も馬券圏内(3着以内)にきており、同馬も無視することはできません。

 特注の☆は、サンライズアース。レイデオロ産駒は中山で好成績を収めており、3月末にも2勝を挙げています。この馬自身は今回が初めての中山となりますが、きっと適性はあると思います。

 前走のリステッド競走・すみれS(2月24日/阪神・芝2200m)では、途中から先頭に立つ競馬で押しきりました。鞍上のミルコ・デムーロ騎手も、レース後に「能力が高い」とコメント。この馬の能力を買っている証拠でしょう。

 かなりの混戦模様ゆえ、△は手広く3頭。1頭目は、コスモキュランダです。

 前走のGII弥生賞(3月3日/中山・芝2000m)では、シンエンペラーを抑えて勝利。相手は余裕残しの仕上げだったとしても、それを負かしたのは大きいですし、内容的にも申し分ありませんでした。

 今回、鞍上がジョアン・モレイラ騎手というのも心強い限り。馬場は不問ですし、皐月賞馬のアルアインが父ということで、血統的にもこの舞台は合っていると思います。

 2頭目は、ジャンタルマンタル。前走の共同通信杯で初黒星を喫したとはいえ、勝ち馬とはコンマ2秒差の2着。先を見据えてのレースだったことを思えば、悪い結果ではありません。レースぶりも自在性があり、堅実です。

 父パレスマリスは馴染みのない血統ですが、GIIIシンザン記念(1月8日/京都・芝1600m)を勝ったノーブルロジャーも出していて、日本に合っている印象。本質的にはマイラーのような気もしますが、皐月賞はレースセンスのよさで距離をカバーできると思います。

 3頭目は、エコロヴァルツです。追い込んで好走したこともありますが、本来は先行して長くいい脚が使えるタイプ。その点、中山との相性は悪くないと思います。

 前走の共同通信杯5着という結果から、人気落ちが予想されますが、超スローの上がり勝負がこの馬には不向きだったのは明らか。今回は同じような展開にならないと思いますし、手綱をとるのはレジェンド武豊騎手ですから、軽視は禁物です。

 他にも気になる馬がたくさんいて、ここまで絞るのも大変でした。それだけ、難しいレースと言えますよね。馬券は、◎シンエンペラー、〇レガレイラ、▲ジャスティンミラノの馬連BOXと、シンエンペラーを軸にして印をつけた馬に流す3連複で勝負しようと思っています。

 はたして、どの馬が栄冠をつかむのか。レースが待ち遠しいです。

著者プロフィール

  • 熊江琉衣

    熊江琉衣 (くまえ・るい)

    1995年4月17日生まれ。中国四川省出身。モデル、タレントとして活躍。大井競馬公式YouTube生配信番組『ウマきゅん』にレギュラー出演中。自身のYouTubeチャンネル『チャイナ娘くまちゃん』を配信中。趣味は競馬の他、アニメ、ランニングなど

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