チャンピオンズCは人気2頭に懸念あり!? 人気薄の実力馬2頭が好配当を演出する (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 大野記者にはもう1頭、気になる実力馬がいるという。昨年のレースで人気を裏切ってしまったグロリアムンディ(牡5歳)だ。

「キレ味には欠けるものの、強靭なスタミナを持つ同馬には穴っぽい存在として妙味を感じています。昨年のチャンピオンズCではスタートであおって、ゴチャついたなかで力を出せず、2番人気ながら12着と惨敗を喫しました。消化不良の一戦だったことは言うまでもなく、陣営の今年にかける意気込みは相当なものです」

 今年はここまで3戦2勝、2着1回と崩れていない。前走の海外GIIIコリアC(9月10日/韓国・ダート1800m)はいかにも急仕上げだったが、それでもクラウンプライドに次ぐ2着に入った。

「キングカメハメハ産駒は、昨年のジュンライトボルト、2020年のチュウワウィザード、2014年のホッコータルマエの3頭が勝利。このレースとの相性がいい血統です。

 正直なところ、距離はもう少しほしい印象がありますが、簡単にはバテないのがこの馬のよさ。自分から仕掛ける形でロングスパートの消耗戦に持ち込むことができれば、上位争いに加わるチャンスもあるはずです」

 先週のジャパンCほど、人気上位の「2強」も決して盤石とは言えず、つけ入る隙は十分にありそう。その間隙を突くのが、ここに挙げた2頭であってもおかしくない。

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