チャンピオンズCは人気2頭に懸念あり!? 人気薄の実力馬2頭が好配当を演出する (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 そこで、大野記者は人気の盲点となりそうな実力馬を穴馬候補に挙げる。

「昨年は、GIIIシリウスS(中京・ダート1900m)を勝って弾みをつけて挑んだジュンライトボルトが、今年も有力候補に挙げられるクラウンプライド(牡4歳)を差しきってGI初勝利を決めました。そして今年も、その前哨戦(9月30日/阪神・ダート2000m)を制したハギノアレグリアス(牡6歳)が面白い存在と見ています。

 とにかく、シリウスSの内容が鮮やかでした。トップハンデ58.5kgを背負って、枠順も大外の8枠14番。加えて、レースはゆったりと流れて好位につけたアイコンテーラー(牝5歳)に先に抜け出される厳しい展開となりましたが、鞍上の岩田望来騎手が冷静にさばいて(同馬を)ねじ伏せるようにトップでゴール板を通過。底力を爆発させての勝利には感服しました」

チャンピオンズCでの勝ち負けが見込まれるハギノアレグリアス。photo by Eiichi Yamane/AFLOチャンピオンズCでの勝ち負けが見込まれるハギノアレグリアス。photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る そのシリウスSから、中8週というローテーションも申し分ない。

「シリウスS後、地方交流GIのJBCクラシック(11月3日/大井・ダート2000m)を使うことなく、ここに狙いを定めてきました。その選択が奏功し、状態はさらにアップしています。

 事実、1週前の追い切りでは栗東坂路で52秒6-12秒5の好時計をマーク。力強いアクションで、確かな上積みを感じさせる動きを見せました。

 中京・ダート1800mは外に出すと差し届きづらい、という特徴もありますが、この馬は砂をかぶっても動じることなく、内からでもしっかりとさばいて進んでいけるのが強み。脚部不安に苦しんでいた時期もありましたが、万全の状態であれば、待望のGI制覇の可能性は大いにあります」

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