チャンピオンズCは実力騎手騎乗の馬が構える2列目の後方で一発を目論む人気落ち実績馬に要注意 (2ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku

 おそらくそのポジションには、川田将雅騎手が乗るクラウンプライド(牡4歳)や、ジョアン・モレイラ騎手が手綱をとるアイコンテーラー(牝5歳)、クリストフ・ルメール騎手が鞍上を務めるグロリアムンディ(牡5歳)あたりがつけて、虎視眈々と抜け出しを狙ってくるでしょうね。

――この秋のGIで活躍するジョッキーたちが同じような位置でぴったりマークしてくる展開だと、レモンポップも気が抜けませんね。では、そうした状況にあって、穴候補となり得る馬はいますか。

大西 基本的には"先行馬同士の争い"という見立てですが、前の馬たちが勝ち急ぐと、その後ろで脚をタメている馬たちにも上位に食い込むチャンスが出てきます。僕は3列目辺りで流れに乗っている馬に食指が動きます。

 なかでも注目は、メイショウハリオ(牡6歳)です。

チャンピオンズCでの巻き返しが期待されるメイショウハリオ。photo by Yasuo Ito/AFLOチャンピオンズCでの巻き返しが期待されるメイショウハリオ。photo by Yasuo Ito/AFLOこの記事に関連する写真を見る この馬は脚質的に横綱相撲をとるタイプではないので、人気を背負うとどうしても乗り方が難しくなります。戦績的にもそうですが、人気がなくなって一発を狙った乗り方をした時のほうが好走しやすいイメージがあります。

 前走の地方交流GI JBCクラシック(4着。11月3日/大井・ダート2000m)では1番人気を裏切ったので、今回は人気が落ちるはず。鞍上の浜中俊騎手としても、乗りやすくなるのではないでしょうか。

 以前は後方一気の不器用な競馬スタイルでしたが、ここ1年くらいは馬群のなかで競馬を試してみたり、ある程度ポジションを取りにいったりして、競馬の幅を広げています。この夏、地方交流GI帝王賞(6月28日/大井・ダート2000m)で連覇を果たした実績からも能力的には十分に足りています。

 混戦だからこそ、この馬が狙い目だと見ています。ということで、今回の「ヒモ穴馬」にはメイショウハリオを指名したいと思います。

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