激戦のマイルCS、新進気鋭の美人勝負師はレース傾向から有力4頭をピックアップ (2ページ目)
次に注目しているのは、ソウルラッシュ。前走のGIII京成杯オータムハンデ(9月10日/中山・芝1600m)では59kgという重い斤量を背負って勝っていますし、マイルCSと同じ京都・芝1600mが舞台のGIIマイラーズC(4月23日)でも、強豪相手に僅差の3着と奮闘しました。コース適性は高いと思います。
そして何より、手綱を取るのがジョアン・モレイラ騎手というのが魅力。これまでに「この馬、そんな力を持っていたんだ」という騎乗を何度も見せてきて、騎乗馬の"眠っていたギア"を引き出してくれるジョッキーのような印象があります。ソウルラッシュもモレイラ騎手の手腕によって、大化けしてくれるのではないでしょうか。
ここ最近のマイルCSは3歳馬の活躍が目立っていますから、エルトンバローズにも期待しています。わずか1kgとはいえ、斤量が古馬より軽くなるのは有利に働くはず。どのレースでも好位につけて、安定した走りを見せてくるのも心強いです。
前走のGII毎日王冠(10月8日/東京・芝1800m)では、"春のマイル王"ソングラインを負かしました。もちろん、先を見据える同馬は仕上がり途上だったと思いますが、それでも勝ちきったのは大きいですよね。今回も十分期待できそうです。
有力視している馬としては、シュネルマイスターも外せません。やっぱり、鞍上のクリストフ・ルメール騎手は怖いですよね。秋のGI3連勝中、というのは強烈です。
個人的には、先週のGIエリザベス女王杯に騎乗したブレイディヴェーグは厳しいかなと思っていたのですが、終わってみれば、危なげないレースぶりで人気に応えて快勝。あの騎乗を見たら、今回も軽視できませんよね。シュネルマイスター自身も、実力に疑いようはありません。ここでも好勝負必至でしょう。
予想の中心と考えているのは、ここまでに挙げた4頭。あとは少し穴っぽいところで、ソーヴァリアント、ダノンザキッド、レッドモンレーヴあたりを馬券に絡めようかと考えています。
ソーヴァリアントについては、"GIハンター"であり、このレースで歴代最多の4勝を挙げている池添謙一騎手とのコンビに惹かれます。ダノンザキッドは、リピーターが強いこのレース、一昨年3着、昨年2着の実績は怖いですよね。
レッドモンレーヴは、前走のGII富士S(10月21日/東京・芝1600m)の内容がいいと感じました。ナミュールの2着に敗れましたが、上がり33秒7はナミュールよりコンマ1秒速く、メンバー最速。大崩れもしていませんし、ここでもチャンスはありそうです。
人気上位が強いマイルCSですが、これら穴馬が少しでも馬券圏内(3着以内)に食い込んでくれたら好配当も期待できそう。いずれにしても、熾烈な争いを制すのはどの馬か。注目です。
著者プロフィール
熊江琉衣 (くまえ・るい)
1995年4月17日生まれ。中国四川省出身。モデル、タレントとして活躍。大井競馬公式YouTube生配信番組『ウマきゅん』にレギュラー出演中。自身のYouTubeチャンネル『チャイナ娘くまちゃん』を配信中。趣味は競馬の他、アニメ、ランニングなど
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