宝塚記念で高田秋が狙う人気が落ちる「オイシイ馬」とは? 気になる4頭をピックアップ (2ページ目)

  • 河合 力●取材・文 text by Kawai Chikara
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

●大敗続きも巻き返しあり

 続いて、今回外せないのがイクイノックス(牡4歳)です。言うまでもなく能力は抜けていると思いますし、前走のGⅠドバイシーマクラシックから3カ月ぶりになりますが、調整も順調にいっている様子。馬自身には何の不安も感じません。

 ただし、ひとつ気になるのは宝塚記念の"過去"。同じように断然人気を背負った馬が大敗していますよね。2015年には単勝のオッズが1.9倍のゴールドシップが15着に。2017年には、キタサンブラックが1.4倍で9着に敗れました。

 コースの癖や夏場の調整の難しさも、こういう結果を生んでいるのだと思います。だとすると、今回のイクイノックスはほんの少しだけ不安かなと。馬は万全でもデータ面で少し警戒したいところ。その点も加味して馬券を買いたいと思います。

 少し人気の落ちるところで気になるのはヴェラアズール(牡6歳)ですね。ここ2走は、GⅠ有馬記念で10着、海外GⅠのドバイワールドカップで13着と大敗が続き、人気を落としています。ただ、その前にはGⅠジャパンカップを勝っている実績馬ですよね。

 阪神の芝も2勝していますし、そのうちひとつはGⅡ京都大賞典ですから、きっとこの馬場との相性はいいはず。巻き返す可能性もあるのではないでしょうか。

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