一強のリバティアイランドに「不安あり」 横山ルリカが桜花賞を分析「勝ち馬の条件に当てはまるのは...」 (4ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

●スタートさえ決まれば面白い穴馬

 最後にハーパー(牝3歳)。データ的には、「前走3番人気以内」という点が該当しませんが、レースでは速い上がりも使っていますし、GⅢデイリー杯クイーンCで大接戦のなか、しかも稍重なのに速いタイムで勝ちきった勝負根性は見事でした。

 未勝利戦でD.イーガン騎手が乗った時も、8枠から先行して、あまり着差がつきづらいスローの展開でも2着馬に1 3/4馬身差をつけて勝っています。この1600mの2戦で脚質の幅の広さを見せてくれました。

 新馬戦は距離と、直線の入口で外にふくらんだ分の負けなのかなと。ただ2000mをこなしたスタミナがあるのも今回、強みになると思います。

 展開も不問で、脚質的にも大崩れしない位置に入れそうなので、鞍上のC.ルメール騎手を含めて、リバティアイランドにとって嫌なタイプにも見えます。

 この5頭は、上位人気になると思いますが絶対に買いたい馬です。

 穴として気になっている馬をあげると、シングザットソング(牝3歳)です。去年、二冠馬となったスターズオンアース、今回断然の1番人気が予想されるリバティアイランドと同じドゥラメンテ産駒で、1600mで新馬戦を勝っています。

 フィリーズレビュー組にありがちな「短距離指向の馬」というイメージはありません。早めに先頭に立ってから押しきったところを見ると、かなりタフなのでスタートさえ決まればかなり面白そうです!

 前評判どおりにリバティアイランドの一強だったというレースになるのか? それともまだ知られていない素質馬があっと言わせる走りを見せ、桜の女王になるのか? ハイレベルな桜花賞、とても楽しみです!

【profile】
横山ルリカ よこやま・るりか 
1991年、神奈川県生まれ。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。『めざましテレビ』のリポーターを経て、現在は『めざまし8』(フジテレビ)の情報キャスターを務める。『競馬予想TV!』(CS・フジテレビONE)はアシスタントとして出演。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ〜に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜15時〜生放送)にレギュラー出演中。

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