一強のリバティアイランドに「不安あり」 横山ルリカが桜花賞を分析「勝ち馬の条件に当てはまるのは...」 (2ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

●勝ち馬データに当てはまるのは?

 その全項目に該当する唯一の馬が、関東馬のペリファーニア(牝3歳)です。キャリア1戦目でGⅡチューリップ賞に挑み3着でした。

 内枠が比較的有利ななかで大外枠から出遅れて、厳しいかなと思って見ていたら、脚を使いながら位置をとりにいき、そこからさらに2段階でいい脚を使っていて、粗削りだけどかなり強いのかなと感じました。

 馬体重も500kgくらいあり、レースの内容とデータの双方から、外せない1頭だと思っています。

 喉の疾患が少しあるようですが、1週前の動きもよかったみたいです。鹿戸雄一調教師も「どれだけやれるか楽しみ」というコメントを出されていましたので期待しています。

 ライトクオンタム(牝3歳)は、馬体重が勝ち馬のデータには当てはまらないのですが、2戦2勝と唯一の無敗馬で、前走のGⅢシンザン記念では牡馬相手にしっかり勝ちきりました。すばらしい上がりの脚を使えるのが魅力です。

 課題は多頭数だと思うので、スムーズに揉まれずに外に出すことができるか、新馬戦のように自分のリズムで逃げ、先行できれば、ディープインパクト産駒最後の世代としてクラシックでその強さを見せてくれるのではないかと思っています。

 シンザン記念は、レースレベルが高くはなかったのでは?とも言われていますが、アーモンドアイが勝った時も同じように言われていたので、レベルに関しては特に気にしていません。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る