朝日杯FSも波乱の予感。穴党記者がピックアップした伏兵2頭は陣営も好感触を示す
2歳マイル王決定戦となるGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)が12月18日に行なわれる。
昨年は、このレースを制したドウデュースが日本ダービーを制覇。2019年の勝ち馬サリオスも翌春のクラシックで奮闘するなど、ここで好走した馬の多くがその後の大舞台でも活躍している。
そういう意味では、人気の素質馬たちがきっちり結果を出している一戦と言える。実際、過去10年の1番人気の結果を見ても、3勝、2着3回、3着2回とまずまずの成績を残している。
ただその一方で、人気薄の激走も頻繁に見られる。3連単では好配当が生まれることが多く、10万円を超える高額配当となったことも3度ある。そうした状況を受けて、日刊スポーツの奥田隼人記者はこう語る。
「難解な2歳戦。穴馬の台頭も十分にありえます。阪神に舞台を移した2014年以降の過去8年を見ても、7番人気以下の馬が7頭も馬券に絡んでおり、半分の4年で馬単が万馬券となっています。
先週の2歳牝馬によるGI阪神ジュベナイルフィリーズも、12番人気、10番人気の馬が2、3着に突っ込んできて"ヒモ荒れ"決着となりました。戦歴の浅い若駒の一戦は、人気もあまりアテにならないですし、馬券的な妙味はありそうです」
朝日杯FSでの一発が期待されるエンファサイズこの記事に関連する写真を見る そこで、奥田記者は2頭の穴馬候補をピックアップした。1頭目は、エンファサイズ(牡2歳)だ。
「新馬戦(11月12日/阪神・芝1600m)を制したばかりの1戦1勝馬ですが、そのレースぶりには"味"がありました。中団のインで脚をタメて、勝負どころでは少し置かれそうなところもありましたが、スピードに乗った直線では、内から鋭く伸びて2馬身差の快勝。ペースが緩みやすく、時計も遅くなりがちな新馬戦において、勝ちタイム1分34秒5という時計も十分に評価できると思います。
朝日杯FSが阪神開催となって以降、連対馬16頭中12頭がマイル以上のレースでの連対実績があり、エンファサイズの場合、それが本番と同じ舞台でのパフォーマンスという点も強調材料です。
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