ウマ娘では、バンブーメモリーが憧れるオグリキャップ。史実の2頭は初対決のマイルCSで伝説の激闘を演じた (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 そのあと何度も対戦することとなる両馬にとって、これが初顔合わせ。オグリキャップが4歳の有馬記念で初GIを獲得すると、その半年後にバンブーメモリーはGI馬となり、5歳の秋になって、ようやくこの両馬が交わることとなった。

「ウマ娘」作中でもオグリキャップはバンブーメモリーにとって憧れの存在として描かれている。

 そして、レースはファンの予想以上の、双方の能力と戦術をバチバチにぶつけ合う歴史的一戦となった。

 1枠1番のオグリキャップと、3枠4番のバンブーメモリーはそれぞれ単枠指定。

 ナルシスノワールが先行する流れを、オグリキャップは最内の6~7番手で追走し、バンブーメモリーは同じインコースで、そこから2馬身離れた位置でオグリキャップをマークするように続いた。

 この日のオグリキャップは、道中でも盛んに鞍上の南井克己騎手の手が動いており、いつもよりも行きっぷりが悪かった。それとは対照的にバンブーメモリーは3コーナー付近から馬なりで進出を開始し、絶好の手応えでオグリキャップの外に並びかけていく。そして、ここで絶妙だったのは、バンブーメモリーに騎乗していた武豊騎手の進路取りだ。

 先行勢が壁となり、外に進路を取りたいオグリキャップに対し、スッとその進路を先んじて確保して、オグリキャップを馬群に抑え込んだのだ。直線に向くと、その勢いを活かしてそのまま先頭へ。

 一方のオグリキャップはもがきながら、どうにかインに進路を見つけると、ようやくそこからエンジンがかかる。だが、残り200mでバンブーメモリーは2馬身前方。完全にしてやられた。誰もがそう思った。

 ここからが伝説となる。

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