期待の逸材、プレドミナル。「乗り味は悪くないし、うまく成長している」と陣営も好感触 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 また、2019年に生んだアライバル(牡3歳/父ハービンジャー)は、デビュー戦を完勝。続くGIII新潟2歳S(新潟・芝1600m)でも2着に入って、素質の高さを証明した。

 以降、GIII京成杯(中山・芝2000m)で4着、GIIスプリングS(中山・芝1800m)で2着という結果を残すも、脚元に不安を抱えていることもあって、クラシック出走は断念した。現在も放牧に出たままだが、復帰後の活躍が期待されている。

 こうした血統背景により、デビュー前から注目を集めているプレドミナル。現在はトレセンで調整を重ねているが、陣営はどんな感触を得ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンが話を聞いてきた。

「調教に騎乗している岩田望来騎手は、『ここまで順調にきている』と話しています。『乗り味は悪くないし、うまく成長しています』とのこと。まだこれからの馬ではあるものの、その調整過程に抜かりはないようです」

 気性面や馬体についてはどうか。先述のトラックマンが再び岩田騎手のコメントを伝える。

「岩田騎手はプレドミナルの気性について、『おとなしくて、悪いことをするタイプではない』と話しています。馬体についても『ふっくらしている』と好印象を抱いている様子。他のスタッフからも『馬体は見栄えのするタイプ』という声が聞かれました」

 初陣の予定はまだ出ていないが、プレドミナルはこれからも追い切りを重ねて態勢を整えていくという。活躍馬が次々に出ている血筋から、再び重賞戦線で躍動する馬が登場するのか。注目である。

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