秋華賞は二冠馬スターズオンアースら既成勢力が優位も、唯一のディープ産駒から激走ムード漂う (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 これらオークス組がレースの中心になっていくと思いますが、僕が穴馬として注目しているのは、別路線組。唯一のディープインパクト産駒であるウインエクレール(牝3歳)です。

秋華賞での大駆けが期待されるウインエクレール秋華賞での大駆けが期待されるウインエクレールこの記事に関連する写真を見る 春はオークストライアルのリステッド競走・スイートピーS(5月1日/東京・芝1800m)を勝ちながら、オークスには出走しませんでした。理由は、脚元の不安などではなく、レース間隔が詰まることや距離適性を考慮したものでした。優先出走権を獲得して回避するのは、なかなか大きな決断です。

 これは、陣営が「今は無理をさせず、先々の成長を優先した」ということであり、その判断がここでプラスに働くかもしれません。香港でGIを2勝した半兄のウインブライトは、内回りの芝1800m~2000mで活躍した馬。そんな兄の器用さを受け継いでいるこの馬も、今回の舞台は合いそうです

 鞍上が松岡正海騎手というのも興味深いところ。彼は今年、重賞で7回馬券圏内(3着以内)に入っていますが、その人気は11番、15番、6番、8番、5番、7番、7番人気と、おおよそ伏兵馬でのものでした。いかにも"穴男"らしい戦績です。

 とりわけ彼は「ウイン」の馬との相性がよく、ここも思いきった立ち回りからの一発を狙ってくると睨んでいます。ぜひ、押さえておきたい1頭です。

 ということで、今回の「ヒモ穴馬」にはウインエクレールを指名したいと思います。

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◆秋華賞でスターズオンアースを脅かす存在は? 穴党記者は馬場次第で浮上する2頭の伏兵を推奨>>

◆秋華賞はキングカメハメハのラストクロップを狙う。注目度の低いディープインパクト産駒も面白い存在

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