毎日王冠に臨むGI馬4頭にはつけ入る隙あり。期待は上昇ムードにある素質馬2頭の激走 (3ページ目)
木南記者が名前を挙げたもう1頭は、キングストンボーイ(牡4歳)だ。
「開幕週で先行激化となった時に、注目したい1頭です。もとは(今年2月に解散した)名門・藤沢和雄厩舎の管理馬で、3歳時にはGII青葉賞(東京・芝2400m)で2着となってダービーの優先出走権を得ながら、将来性を考えて出走を自重した期待馬。その後、不良馬場のGII神戸新聞杯(中京・芝2200m)で5着に敗れて、長く休養していました。
そうして、復帰初戦となった2走前のオープン特別・メイS(5月21日/東京・芝1800m)では8着と揮いませんでしたが、前走のオープン特別・関越S(7月30日/新潟・芝1800m)では僅差の2着。メンバー最速の上がりをマークした終(しま)いの脚が目立っていました。
昨年、毎日王冠と同じコースのGIII共同通信杯(東京・芝1800m)では、1着エフフォーリア、3着シャフリヤールという超ハイレベルなメンバー相手に4着と善戦しています。スタートが遅いのは、開幕週では致命傷になりかねませんが、レイパパレやレッドベルオーブ(牡4歳)、ノースブリッジなど速い先行勢がそろったことは、今年の特徴。末脚がハマる展開になれば、チャンスはあると見ています」
堅い決着が続いている毎日王冠だが、はたして今年はどうか。実績馬の出来次第では、徐々に力をつけてきた素質馬2頭がその間隙を突いてもおかしくない。
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