毎日王冠に臨むGI馬4頭にはつけ入る隙あり。期待は上昇ムードにある素質馬2頭の激走 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 そこで、木南記者は激走候補として2頭の名前を挙げた。

「まず1頭目は、ノースブリッジ(牡4歳)です。2歳暮れの1勝クラス・葉牡丹賞(中山・芝2000m)を勝ったあとは、ツメに不安を抱えて、春のクラシックには出走できませんでした。

 それでも、3歳夏のGIIIラジオNIKKEI賞(福島・芝1800m)で3着。続くGIIセントライト記念(中山・芝2200m)では10着に敗れたものの、直線の不利がなければ、突き抜けていたと思います。

毎日王冠での大駆けが期待されるノースブリッジ毎日王冠での大駆けが期待されるノースブリッジこの記事に関連する写真を見る その後、古馬になって3勝クラスのアメジストS(2月20日/東京・芝2000m)を快勝し、前走のGIIIエプソムC(6月12日/東京・芝1800m)で待望の重賞初制覇を飾りました。

 この馬は美浦トレセンにずっと在厩していて、管理されている奥村武厩舎の調教師の部屋に一番近い馬房にいる、いわば"主"のような存在。この中間は2週連続で主戦の岩田康誠騎手が調教にまたがって調整され、助手が乗った最終追い切りでもいい動きを見せていました。

 開幕週の馬場はこの馬の先行力が生かされますし、エプソムCを重馬場で勝っていることから、週中の雨が残ったとしても不安はありません。今の勢いからして、実績馬撃破も大いに期待できます」

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