堤礼実アナが夏競馬を堪能。久しぶりの新潟競馬場や今村聖奈騎手の活躍にどんなことを感じたのか (2ページ目)

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 今年の夏競馬の大きな話題のひとつとしては、新人ジョッキー・今村聖奈騎手の活躍が挙げられます。すでに39勝(9月24日時点)を挙げているというのも驚きですが、まだまだその勢いは衰える様子が見られませんから、どこまで記録を伸ばし続けるのか楽しみです。

 GIレースの騎乗基準となる31勝はすでにクリアしていますし、GIデビューもまもなくでしょう。新人ジョッキーによるGI制覇という快挙達成も、夢ではないのかもしれません。

 もちろん、私も応援していますし、どんな結果を残すのかを楽しみにもしています。ただ一方で、そのことばかりにとらわれず、彼女の活躍を見ていきたいという気持ちがあるのも確かです。

 今村騎手からは、レース後のコメントなどを聞いていても、精神面の強さを感じます。周りがGIと騒いでも、彼女が動じることはないでしょう。

 また、彼女のインタビューから感じるのは、勝敗やレースの大きさよりも、馬と心を通わせてベストなレースをできるようにと、馬との向き合い方を大事にしている騎手なのだな、ということです。

 きっと今村騎手にとっては、どのレースも同じように価値があり、同じように意味があるのでしょう。彼女のそうした姿勢に注目すると、競馬の魅力がもっと伝わってくるような気がします。

 新人の、それも女性騎手の快進撃となれば、世の中の関心が集まるのは当然ですが、アイビスサマーダッシュを勝った杉原誠人騎手のように、12年目にして重賞初制覇を果たした騎手がいるのもまた、競馬の面白さです。

 杉原騎手の勝利ジョッキーインタビューを聞いていた時も、胸が熱くなり、心の底から「おめでとうございます!」という気持ちになりました。

 新人、ベテランを問わず、多くの騎手が日々努力を重ねています。なかには、今村騎手の活躍に刺激を受けて飛躍を遂げる騎手もいるでしょう。あまり今村騎手にプレッシャーをかけすぎることなく、いろんな騎手の活躍を期待しながら、これからも競馬を楽しみたいなと思っています。

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