クイーンSは上位人気馬に不安あり。レース傾向に見合った伏兵2頭が波乱を起こす (2ページ目)
ウォーターナビレラは、前走のGIオークス(5月22日/東京・芝2400m)ではスタートがひと息で、本来の先行策が取れずに13着と惨敗。さすがに2400mの距離も長かった印象があります。
そこから距離が短くなる今回、もともと優れたスピードが武器で、GI桜花賞(4月10日/阪神・1600m)2着などの実績もあって有望視されていますが、結果を残しているのはマイルまで。1800mという距離は、決していいとは思えません。
確かに52kgの斤量は有利ですが、ローザノワールがけれんみのない逃げを打った場合、その流れについていってスタミナが持つかどうか。そこは、微妙かなと思っています。
片やローザノワールも、前走のGIヴィクトリアマイル(5月15日/東京・芝1600m)で4着と奮闘して評価を上げていますが、同レースではマークが甘かったうえ、当日の東京は内側の馬場がそこまで悪くなく、前が止まらない傾向にありました。
小回りの舞台はプラスだと思いますけど、前走ほどラクに逃げられないと考えると、人気に見合った信用は置けません。そうなると、波乱への期待が一段と膨らみます」
クイーンSでの一発が期待されるフィオリキアリこの記事に関連する写真を見る そこで、坂本記者は穴馬候補として2頭の名前を挙げる。1頭目は、5歳の夏になってようやくオープン入りを果たしたフィオリキアリ(牝5歳)だ。
「オープン入りしたばかりの5歳牝馬ですが、勝った前走の3勝クラス・五稜郭S(7月10日/函館・芝2000m)のレースぶりから、現在の充実ぶりや調子のよさがうかがえます。
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