新進気鋭のオーナーが期待を寄せる「バラ一族」のヤングローゼス。手塚調教師も「いい馬」と高評価
厳選!2歳馬情報局(2022年版)
第5回:ヤングローゼス
最近注目の馬主と言えば、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』が大ヒットしているサイバーエージェントの藤田晋社長だろう。今年4月のGIIニュージーランドトロフィーでは同氏が所有するジャングロが勝利し、馬主になってわずか8カ月ほどで重賞オーナーの仲間入りを果たした。
そして今年の2歳馬のなかには、そんな藤田氏が所有する有力馬がズラリ。美浦トレセンの手塚貴久厩舎に所属するヤングローゼス(牡2歳/父エピファネイア)もその1頭だ。
注目の藤田晋オーナーが所有するヤングローゼスこの記事に関連する写真を見る 同馬は、ローザネイから派生した「バラ一族」と言われる活躍馬の多いファミリーの血筋で、祖母は重賞2勝のローズバド。彼女は2001年にオークス(東京・芝2400m)、秋華賞(京都・芝2000m)、エリザベス女王杯(京都・芝2200m)と、GIレースで立て続けに2着と奮闘した名牝だ。
その血を引くヤングローゼスは、2021年のセレクトセールで藤田氏が1億1000万円(税別)で落札した。ちなみに、藤田氏は同セールで同じ「バラ一族」のチャンスザローゼスも2億円(税別)で競り落としており、この血統への思い入れが強いのだろう。
まさしくオーナーお気に入り血統となるヤングローゼスだが、すでにトレセンに入厩。スタッフの評価も上々のようだ。その様子を関東競馬専門誌のトラックマンが伝える。
「調教の走りを見て、手塚調教師からは『いい馬でキレ味がありそう』とのコメントが聞かれています。馬体はガッチリとした筋肉系で、『しっかりと身が詰まっている』とのこと。『その分、見た目よりも体重がありそう』と話していました」
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