上半期最後の「お祭り」宝塚記念。堤礼実アナが気になっている1頭とは?

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第37回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は"アイドルホース"ソダシのヴィクトリアマイルでの完勝劇を振り返ってもらいつつ、上半期最後のGI宝塚記念の見どころなどを聞いた――。

 以前この連載で、馬場の一般開放日に芝コースを走らせてもらったことがある、という話をしました。競走馬たちは悠々と駆け抜けていくけれど、実際に自分で走ってみると、芝が深くて本当に走りにくい。その大変さを、身をもって味わったのですが......。

 人は欲張りなもので、それを知ってしまうと次に興味が湧くのは、「じゃあ、ダートコースはどうなの?」ということです。

 外から見ている限り、砂はかなり深く、簡単に足をとられてしまいそう。芝コース以上にパワーが必要になるのだろうし、その両方のレースを走るソダシはきっと、私が考える以上にすごいことをやっているに違いありません。

 一度気になり始めると、想像は膨らむばかりです。機会があれば、今度はぜひダートコースを走ってみたい! 走れないまでも、せめて足を踏み入れるだけ、いや、手を入れるだけでもいいので、砂の深さや重さを実感してみたい!

 最近はそんなことも考えながら、ダートレースに見入っています(笑)。

 そして先日、"二刀流"のソダシがヴィクトリアマイルを勝ちました。昨年の桜花賞以来となるGI3勝目です。

 レースを見終わったあとの率直な感想を言うならば、「やっぱり、この馬なんだな」といった、ひと言に尽きますね。

 今年のヴィクトリアマイルはGI馬5頭を含め、出走18頭中16頭が重賞勝ち馬という大激戦。「どの馬が勝ってもおかしくない」と言われるレースでした。

 ソダシに関して言えば、前2走(フェブラリーS、チャンピオンズC)でいずれもダート戦を使われており、その臨戦過程を不安視する声があったのも事実です。

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