高田秋が安田記念で気になる馬は?「逆風のデータ」を吹き飛ばしてほしい2頭、穴馬2頭、抑えの1頭を選んだ (2ページ目)

  • 河合 力●文 text by Kawai Chikara
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 次に気になる馬を挙げたいのですが、ここでまたひとつ気になるデータがあります。安田記念は現在、1番人気が6連敗中。先ほど話した直近2年だけでなく、過去6年間敗れているんですね。今回、1番人気が予想されるシュネルマイスター(牡4歳)にとっては、やはり「逆風のデータ」です。

 ただし、6連敗の内容を見ると、1番人気が4着以下に沈んだのは1度だけ。つまり、6回中5回は馬券に絡んでいるんです。これは、むしろ「追い風データ」ではないでしょうか。白星は遠くても、馬券対象としては信頼できる存在なのかな、と。

 そう考えると、シュネルマイスターは外せないですよね。この舞台は実績がありますし、ルメール騎手とのコンビなら逆らえません。

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「穴馬」で注目しているのは?

 そのほか、穴っぽいところで気になる馬もいます。ナランフレグ(牡6歳)です。

 前走のGⅠ高松宮記念(3月27日/中京・芝1200m)で、初めてのGⅠタイトルを獲得した馬。1200mをメインに走ってきたので、今回は1600mの距離がカギになるかと思います。

 ただ、前走を見ると、いまは距離克服もできそうなくらい絶好調なのかな、と。6歳はベテランの域ですが、実はピークを迎えているのかもしれません。今回も面白い存在ではないでしょうか。

 何より、ずっとナランフレグに騎乗してきた丸田恭介騎手とのコンビも魅力ですよね。お互いを知り尽くしている人馬なら、1600mに対応できる可能性もあるのかなと思っています。

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