ヴィクトリアマイルは大波乱となるか。名手とコンビを組む2頭に穴党記者は「大駆けが期待できる」 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Kyodo News

 そして、木南記者が穴馬候補に挙げたもう1頭は、テルツェット(牝5歳)だ。

「こちらは、短期免許で来日中のダミアン・レーン騎手が騎乗。GIでは大敗続きのテルツェットですが、昨春には牡馬相手にGIIIダービー卿チャレンジトロフィー(中山・芝1600m)を勝利。名手をパートナーに迎えての反撃が見込めます。

 重賞2勝の実績から、前走のGIII中山牝馬S(3月12日/中山・芝1800m)ではトップハンデとなる56.5kgの斤量を背負わされました。厳しいハンデに加え、レースでも道中は後方からの競馬を強いられましたが、最後の直線では鋭く伸びて勝ち馬からコンマ2秒差の5着。勝ったクリノプレミアムとは3.5kgの斤量差があったことを思えば、悪くない内容だったと思います。

 今回はそこから約2カ月の間隔をあけての出走で、この馬の好走パターン。大駆けへの期待が膨らむばかりです」

 波乱必至の「春の女王決定戦」。ハイレベルな激戦が予想されるなか、名手を背にした2頭が波乱を演出してもおかしくない。

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