年末にデビュー予定の良血馬ミルヴィオ。手塚調教師は「奥行きがある」と期待

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第31回:ミルヴィオ

 2021年の中央競馬もいよいよ大詰め。年内最後の開催日となる12月28日には、2歳GIのホープフルS(中山・芝2000m)が行なわれる。

 その一方で、同日の新馬戦では話題の期待馬がデビューを迎える。美浦トレセンの手塚貴久厩舎に所属するミルヴィオ(牝2歳/父ディープインパクト)である。

 同馬は、父母ともにGI勝利の経歴を持つ、トップクラスの良血馬。父は言わずと知れたディープインパクト。現役時代には無敗で三冠を達成するなどGI通算7勝を挙げ、引退後も数多くのGI馬を送り出してきた日本屈指の大種牡馬だ。

 母のシユーマはアイルランド生まれで、現役時代は世界を股にかけて活躍。イギリスのGIサンチャリオットS(イギリス・芝1600m)、カナダのGIEPテイラーS(カナダ・芝2000m)と、GI2勝を挙げている名牝だ。

 引退後は、日本で繁殖生活をスタート。まだ重賞を勝つような大物は出ていないが、全兄にあたるヘリファルテ(牡)とブレステイキング(牡6歳)は中央で4勝を挙げている。

 特にブレステイキングは、オープン特別のプリンシパルS(東京・芝2000m)で2着、GIIIチャレンジC(阪神・芝2000m)で3着と好走するなど、オープンクラスでも奮闘している。

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