横山ルリカが有馬記念で絶対に抑えたい1頭。「2着に入れば十分に穴になるはず」 (3ページ目)

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【データに基づく有望な「穴馬」たち】

 そこで、どちらかといえばステラヴェローチェのほうに魅力を感じます。菊花賞で人気を背負って4着に敗れて、有馬記念で巻き返すというのはブラストワンピンースと同じ流れ。菊花賞は3000mと距離が長かったし、展開も後ろには少し不利で、GⅡ神戸新聞杯からの反動もあったのかなとも。そのなかで脚を使って4着は地力もある証拠。クラシックで安定した走りを見せた能力もあって、クロノジェネシスと同じバゴ産駒なので有馬記念は向きそうです。馬場が渋っても問題ありません。

 アサマノイタズラはコーナリングが抜群にうまいし、中山で田辺裕信騎手というのも怖い要素です。あるトラックマンさんからアサマノイタズラについて「馬が変わってきた」という話も先週聞きました。中山、非根幹距離はGⅡ朝日セントライト記念で勝っています。前が速くなる展開で上がりがかかった時に、ステラヴェローチェともどもドーンと来そうです。2014年の菊花賞で16着だったトゥザワールドが有馬記念で2着になった例も後押しになります。

 昨年、サラキアがGⅠエリザベス女王杯2着、有馬記念2着の結果を残したように、前走エリザベス女王杯組も侮れません。サラキア、クイーンズリング(2017年2着)のいずれも非根幹距離の府中牝馬Sからエリザベス女王杯を使って有馬記念に駒を進めて、勝ちはしませんでしたが、波乱の要素となりました。

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