横山ルリカが有馬記念で絶対に抑えたい1頭。「2着に入れば十分に穴になるはず」 (4ページ目)

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 今回はアカイイト(牝4歳)が2着に入れば十分に穴になるはず。前走エリザベス女王杯は自分から動いていって、内回りコースで大外から差しました。展開も向いたといえば向いたけれども、フロックでなければ、今回も好走できる要素が詰まっているレース。キズナ産駒はタイトな展開や、上がり3ハロン34秒台後半から35秒台といったレースで好走しやすいので有馬記念の特徴に当てはまっていますし、20戦のキャリア中19戦が上がり3ハロンが3位以内。エリザベス女王杯も普段の京都外回りではなく、宝塚記念と同じ阪神の内回り2200mで、3コーナーから長くいい脚を使って上がりも速くまとめたのは、適性でもデータからも絶対に抑えたい1頭です。

 キズナ産駒でいうと、ディープボンドの追いきりがすごくよかったと聞いています。クロノジェネシスと同じ凱旋門賞帰りではありますが、キズナ産駒の得意な条件が有馬記念ではまりそうですし、本当にスタミナ自慢の馬なので、パンサラッサやタイトルホルダーが前へいっても気にしないで自分の競馬をできるのも強みです。春のGⅡ阪神大賞典のぶっちぎりは未だに印象に残っています。コントレイルが引退し、ディープボンドがこの世代を引っ張っていくのかなという感じもあります。

 2021年も引き続きコロナ禍でしたが、コントレイルやグランアレグリアの感動的なラストランや、ラヴズオンリーユーが史上初の同一年海外GⅠ3勝で締めくくる偉業を達成、ソダシが白毛馬初のクラシック制覇、武豊騎手が朝日杯を制しJRA・GⅠ完全制覇に王手などなど、競馬界ではたくさんの記録にも記憶にも残る出来事がありました。2022年も全人馬の無事を願いながら競馬を楽しみたいと思います。

【profile】 
横山ルリカ(よこやま・るりか) 
1991年9月27日生まれ。神奈川県出身。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。『めざましテレビ』のリポーターを経て、現在は『めざまし8』(フジテレビ)の情報キャスターを務める。『競馬予想TV!』(CS・フジテレビONE)はアシスタントとして出演。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ〜に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜15時〜生放送)にレギュラー出演中。

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