2021.12.16

朝日杯FSは「2歳戦向き」の血統から絞る。今後の重賞戦線で輝きそうな2頭とは?

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 12月19日、阪神競馬場でGⅠ朝日杯フューチュリティS(芝1600m)が行なわれる。

 2歳GⅠといえば近年、芝2000mのホープフルSが重要視されているが、このレースの好走馬も翌年の3歳GⅠ戦線で上位を争っており、引き続き注目すべきレースだ。昨年は未勝利戦で勝ったばかりだった7番人気グレナディアガーズが勝利し、今年のGⅢファルコンSで2着、GⅠNHKマイルCで3着と重賞戦線で活躍している。

 2着だったステラヴェローチェはGⅠ皐月賞、GⅠ日本ダービー3着で、GⅡ神戸新聞杯を勝利。さらに2019年の勝ち馬サリオスは、GⅠ皐月賞、GⅠ日本ダービー2着。3年前の勝ち馬アドマイヤマーズはGⅠNHKマイルCを勝利している。

 今年の出走馬で大きな注目を集めるのが、GⅢ新潟2歳S(新潟/芝1600m)、GⅡデイリー杯2歳S(阪神/芝1600m)と連勝中のセリフォス(牡2歳/栗東・中内田充正厩舎)だ。実績は申し分ないが、血統的にこのレースとの相性がどうなのか、検証してみよう。

デイリー杯2歳Sを勝利したセリフォスデイリー杯2歳Sを勝利したセリフォス この記事に関連する写真を見る  父ダイワメジャーは2歳戦に強い種牡馬で、2015年にはディープインパクトを抑えて「2歳リーディングサイアー」を獲得。朝日杯FSでは、2016年に12番人気だったボンセルヴィーソが3着に入り、2018年に2番人気アドマイヤマーズが勝利。牝馬の2歳GⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズでも、2015年のメジャーエンブレム、2019年のレシステンシアで2勝を挙げており、2歳GⅠでは"要注意種牡馬"と言える。

 母の父ルアーヴルはGⅠ仏ダービー勝ち馬で、遡ると仏2000ギニーのブラッシンググルームに辿り着く血統だ。このブラッシンググルームの血は、前述のボンセルヴィーソとメジャーエンブレムが持っていて、本馬の持つ「ヘイローのクロス3×6」は、アドマイヤマーズも「3×5・5」で持つクロスだ。

 また、先週の阪神ジュベナイルフィリーズを勝利したサークルオブライフも「5×4・5」で持っているように、2歳戦には実績のあるクロスでもある。セリフォスはこれまでの安定した走りからも、このレースで中心視してよさそうだ。