2021.11.27

新旧ダービー馬による「2強」対決に沸くジャパンC。舞台が合うかつてのダービー馬も要注意

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 ここ2週は関西で開催された秋のGIシリーズ。今週は関東、東京競馬場へと舞台を移してGIジャパンC(11月28日/東京・芝2400m)が行なわれます。

 優勝賞金は「年末のグランプリ」GI有馬記念と並んで国内最高の3億円。そして先日、来年にはともに1億円増えて4億円となるというニュースが話題になっていました。第1回(1981年)の優勝賞金は6500万円でしたから、それと比べるとすさまじい増額ぶりです。

 記念すべき第1回には、当時デビュー2年目の減量騎手だった僕も騎乗のチャンスをいただき、とても貴重な経験をさせていただきました(※ゴールドスペンサーに騎乗し、日本馬最先着の5着)。

 その頃は外国馬が強さを見せつけて、外国馬と日本馬との間に大きな実力差があることを感じましたが、近年のジャパンCでは逆に、日本馬が上位を独占する状況が続いています。日本馬のレベルアップと同時に、本当に強い外国馬の参戦が減ってきたことがその要因でしょう。そうした流れは、今年も大きく変わることはなさそうです。

 昨年は史上初となる三冠馬3頭(アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト)による対決が話題となりました。実際にレースでも、その3頭が叩き合いを演じて、競馬史に残る名勝負を繰り広げました。

 結果はラストランとなるアーモンドアイが快勝。牡馬、牝馬の若き三冠馬を退けて有終の美を飾りましたが、今年もそれと似たような構図になりそうな気がしています。

 ここがラストランとなるコントレイル(牡4歳)に対して、今年のダービー馬シャフリヤール(牡3歳)がどこまで迫るのか――。

 昨年と違うのは「3強」ではなく、「2強」対決になること。昨年4着だったカレンブーケドールが出走を回避したことによって、「2強」+「その他」といった構図がより色濃くなったように思います。

 先週のGIマイルCSではグランアレグリアが連覇を果たして見事に引退の花道を飾りましたが、今回が現役最後のレースとなるコントレイルも同じく、お釣りを残さずにメイチの仕上げで臨んでくるでしょう。

 無敗の三冠馬となって以降は、まさかの3連敗。大種牡馬ディープインパクトの「最高傑作」との呼び声も高いだけに、ここは"絶対に落とせない一戦"となりますしね。