「3強」の序列はいかに? 美女馬券師が展開から読み解いた天皇賞・秋の「買い目」 (2ページ目)

  • text by Morinaga Maaya

 ともあれ、今回のメンバーを見ると、逃げ馬不在。個人的には「前残りの展開なのかな?」と見ています。

 そこで、私が本命に指名したのは、エフフォーリアです。「3強」の他の2頭に比べて、前目で競馬ができるのは魅力です。

 また、昨年の三冠馬コントレイルとクラシックのタイムを比較すると、皐月賞ではコントレイルが2分00秒7で、エフフォーリアが2分00秒6。日本ダービーはコントレイルが2分24秒1で、エフフォーリア(2着)が2分22秒5。時計の上ではどちらもエフフォーリアのほうが速いタイムで走っています。

 もちろん相手も違いますし、展開も含めて一概には比べられませんが、同時期の同レースにおいて、2戦ともエフフォーリアのほうが好時計で走っているのは事実。そこは、素直に評価したいと思います。

 さらに、今回は初の古馬との対戦。春までのレースとは違って、挑戦する側の立場になりますから、いい意味で肩の力を抜いて参戦することができそうな気がします。3歳馬なので斤量も56㎏(古馬牡馬は58kg)と恵まれていますし、芝2000m以下のレースでは全勝しているため、距離に関してもプラスに働くと踏んでいます。

 鞍上は先週のGⅠ菊花賞をタイトルホルダーで逃げきり勝ちを収めた横山武史騎手。今回はそのタイトルホルダーに、皐月賞で3馬身、ダービーで約3馬身半ほど先着したエフフォーリアとのコンビですから、期待せずにはいられません。スタートもいいですし、もしかしたら2週連続で武史騎手の華麗な逃げきりが見られるかも!?

 対抗はコントレイル。無敗の三冠馬が昨年負けたのは、アーモンドアイが勝ったGⅠジャパンC(東京・芝2400m)のみ。古馬となった今年は、初戦のGⅠ大阪杯(4月4日/阪神・芝2000m)で3着と案外でしたが、道悪に泣いた部分もあると思います。

 日曜日は少し雨が降りそうな予報も出ていますが、道悪にはならなさそうですし、ラスト2戦で現役引退を発表していることからも輝かしい成績に傷はつけられないところ。三冠馬らしい走りを見せてほしいです。

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