天皇賞・秋は人気2頭に不安あり。穴党記者が推奨する「好配当の使者」とは? (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

天皇賞・秋での大駆けが期待されるラストドラフト天皇賞・秋での大駆けが期待されるラストドラフトこの記事に関連する写真を見る 松田記者はもう1頭、気になる馬がいるという。

ラストドラフト(牡5歳)です。前走のGII毎日王冠(10月10日/東京・芝1800m)では、デビュー以来初のふた桁着順(13着)に沈みましたが、レース当日が25度を超す夏日で脱水症状を起こしていたということで、敗因は明白です。

 暑さに弱いのは、昨年9月のオープン特別・ケフェウスS(中京・芝2000m)でも熱中症になって、8着に凡走したことでも示されています。"冬馬"とまでは言いませんが、重賞5戦を含む馬券圏内に入った過去6回がすべて11月~1月の期間。となれば、前走は度外視でき、巻き返しがあっても不思議ではありません。

 同馬を管理する戸田博文厩舎の斎藤吉則助手も、『(前走の)疲れやダメージはないし、上積みがあります』とコメント。体調良化も見込めます。これまで2度ある叩き2戦目は、どちらも馬券圏内と好走。相手は大幅に強化されますが、激走への期待が膨らみます」

 昨年のジャパンCでは「3強」と称されたアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが上位を独占したが、今回の天皇賞・秋でも"2強+1"が前評判どおりの強さを見せるのか。はたまた、"2強+1"の牙城を崩す存在が現れるのか。ハイレベルな一戦に注目である。

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