2021.10.02

100回目の凱旋門賞で武豊か日本馬の初勝利なるか。相手は「チャンピオンクラスだらけ」の欧州馬たち

  • 土屋真光●文 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 現地時間10月3日、フランスのパリロンシャン競馬場で欧州最高峰のGⅠ凱旋門賞(芝2400m)が行なわれる。

 今年は100回目となる節目の開催。日本からはグランプリ3連勝中のクロノジェネシス(牝5歳)と、天皇賞・春(阪神/芝3200m)の2着馬ディープボンド(牡4歳)の2頭が参戦する。他にも、今年の英ダービー馬と愛ダービー馬、ディープインパクト産駒の英愛オークス馬、武豊騎手が騎乗するアイルランド調教のブルーム(牡5歳)など、記念の開催に相応しい好メンバー15頭が揃った。

 断然の1番人気に応え、今年のGI宝塚記念(阪神/芝2200m)を快勝したクロノジェネシスの凱旋門賞遠征は、昨年の有馬記念(中山/芝2500m)の圧勝によって現実的なものになった。まず、国際レベルでの力試しとして3月のドバイシーマクラシック(メイダン/芝2410m)に出走。今や欧州を代表する名中距離馬となったミシュリフを相手に、ゴール前までの激闘の末に2着となり、レベル的にも、輸送についてもクリアしてみせた。そのあとに宝塚記念で快勝と、ここまで順調にきている。

凱旋門賞に向けて調整するクロノジェネシス凱旋門賞に向けて調整するクロノジェネシス この記事に関連する写真を見る  今回は前哨戦を使わずに、レース9日前となる9月24日に成田を出発。同日に現地の滞在先に入厩した。この日程に関しては「異例の直前輸送」という声もあるが、これはドバイ遠征の時と同じで、日本で仕上げてから輸送し、現地では調整にとどめる狙いがある。

 前述のドバイシーマクラシックを勝ったミシュリフも、2月にサウジアラビアでサウジカップ(キングアブドゥラジズ/ダート1800m)を制したのち、1度本国のイギリスで仕上げ直してのドバイ遠征だった。慣れない環境で馬を仕上げることで生じるリスクを排し、確実な仕上げを求めた形だ。