2021.07.23

アイビスSDはコース実績を最重要視。斤量が軽い3歳牝馬の好走もありで2頭に注目

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 7月25日、新潟競馬場でGⅢアイビスサマーダッシュ(芝1000m)が行なわれる。

 2001年に創設されたこのレースは、JRA唯一の芝1000m重賞。直線コースで開催される、新潟競馬場の名物レースだ。特殊なコースで行なわれるだけに経験は重要で、過去10年の勝ち馬のうち、8頭が同コースの出走歴があった。

 出走歴がなかった2頭は、2012年のパドトロワ、2015年のベルカントの2頭だが、前者は前年のGⅠスプリンターズS(中山/芝1200m)2着。後者は前年のGⅡフィリーズレビュー(阪神/芝1400m)を含めて重賞2勝の実績があった。過去10年の結果を見る限り、このレースを勝つには「新潟・直線芝1000mの実績」か「重賞実績」のいずれかが必要ということになる。

 そんな中で今回、中心視されそうなのがライオンボス(牡6歳/美浦・和田正一郎厩舎)だ。

アイビスSDで1勝、2着1回のライオンボスアイビスSDで1勝、2着1回のライオンボス この記事に関連する写真を見る  同馬は2年前のアイビスサマーダッシュを含め、「新潟/芝1000m」で7戦4勝、2着2回と、メンバーの中で断トツの成績を残している。前走の韋駄天Sで9着と、初めて「新潟/芝1000m」の条件で連対を外したが、そのレースは稍重で行なわれたもの。良馬場に限ると5戦4勝という好成績を収めているため、良馬場なら巻き返しは必至だろう。

 今年6歳となる同馬だが、このレースは高齢馬の好走も目立つ。2014年の勝ち馬セイコーライコウ、2017年の勝ち馬ラインミーティアは7歳馬。6歳馬も2003年イルバチオ、2004年カルストンライトオ、2010年ケイティラブの3頭が勝利している。

 4歳時にも同レースを勝利していたカルストンライトオは、それから2年ぶりの重賞勝利を挙げた勢いのまま、続くGⅠスプリンターズSでGⅠ初制覇を果たしている。その他、2008、2009年のカノヤザクラ、2015、16年のベルカントと、このレースを2回制している馬は実に3頭。コース実績が重要、というのがあらためてわかるデータだ。ライオンボスにも2勝目を期待したい。

 コース実績は大事だが、斤量が51kgと軽い3歳牝馬の好走も目立っている。計12頭が出走していて、2005年テイエムチュラサン、2006年サチノスイーティーの2頭が勝利。その他、2着3回、3着2回で複勝率は58.3%という高い数字が残っている。