2021.06.11

函館スプリントSの注目の2頭。北海道の洋芝で3歳牝馬の好走に期待!

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 6月13日、札幌競馬場でGⅢ函館スプリントS(芝1200m)が行なわれる。

 このレースはその名のとおり、通常は函館競馬場で行なわれるが、今年は東京オリンピック・パラリンピックの影響で変則開催となっているため、2009年以来、12年ぶりに札幌で行なわれる。また、函館2週目に開催されていたのが今年は1週目となり、開催時期も約1週間早まった。例年の同レースの傾向は当てはまらない面ありそうなので、今回は主に「札幌/芝1200mの傾向」から分析してみよう。

 過去15年ほどの種牡馬別「札幌/芝1200m」の成績を見ると、今回登録のある馬の父ではタイキシャトルが12勝、ダイワメジャーが11勝と多い。しかし、筆者が注目するのは、サンプルは少ないが1戦1勝のモーリスだ。

 昨年、産駒がデビューしたモーリス産駒によるこの1勝は、8月8日の2歳新馬戦に出走したテーオーメアリーによるもの。好スタートからハナを奪い、2着に2馬身差をつける完勝だった。

 モーリス産駒は1200mに限らず、この札幌の芝コースでは好成績を挙げていて、6戦して2勝、2着3回、3着1回と、なんと馬券圏内を外していない。函館でも6戦1勝、2着1回、3着1回と安定した成績。パワフルなロベルト父系でもあり、北海道の洋芝コースは得意なようだ。

 今年出走するモーリス産駒は、シゲルピンクルビー(牝3歳/栗東・渡辺薫彦厩舎)1頭。まだキャリア4戦と経験は少ないが、デビュー3戦目のGⅡフィリーズレビュー(阪神/芝1400m)を勝っており、格的には見劣りしない存在だ。前走の桜花賞は10番人気で16着と大敗したが、今回はそれ以来の出走となる。

フィリーズレビューで重賞初勝利を挙げたシゲルピンクルビーフィリーズレビューで重賞初勝利を挙げたシゲルピンクルビー  1200mの距離は初となるためやや不安だが、「3歳」+「牝馬」のため50kgと軽い斤量で出走できるのは有利だ。ここ数年の同レースでも、2016年ソルヴェイグ、2017年ジューヌエコールと、過去5年で2頭の3歳牝馬が勝利している。ソルヴェイグは1200mで1戦して3着、ジューヌエコールは初距離だったので、斤量の有利さによって距離実績のなさをカバーすることができるようだ。