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初陣間近。松山弘平騎手が「水準以上」と好感触を得ているベルクレスタ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第2回:ベルクレスタ

 2歳戦がスタートし、開幕週から話題の評判馬が早速デビュー戦を迎えている。そして今後も、注目の素質馬が続々とデビューしていく予定だ。

 栗東トレセンの須貝尚介厩舎に所属するベルクレスタ(牝2歳/父ドゥラメンテ)も、その1頭。姉に、2017年のGIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)を勝ったアドマイヤリード(父ステイゴールド)がいる良血馬だ。

GI馬アドマイヤリードを姉に持つ、ベルクレスタGI馬アドマイヤリードを姉に持つ、ベルクレスタこの記事に関連する写真を見る アドマイヤリードは新馬戦を勝つと、2戦目でGIIIファンタジーS(京都・芝1400m)に挑んだ期待馬だった。そこでは8着に敗れたものの、続く500万下(現1勝クラス)の白菊賞(京都・芝1600m)快勝。その直後、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)にも出走した(9着)。

 3歳になってからも、王道路線を歩んだ。GIII(現GII)チューリップ賞(16着。阪神・芝1600m)を経て、GI桜花賞(5着。阪神・芝1600m)、GIオークス(15着。東京・芝2400m)と、クラシック出走も果たしている。

 しかし、これといった成績を残せぬまま、休養入り。休み明けのGIIローズS(阪神・芝1800m)も7着と敗れ、牝馬三冠の最終戦となるGI秋華賞(京都・芝2000m)には出走できなかった。

 そんな彼女が進化を遂げたのは、それ以降だった。3歳秋から4歳春にかけて下級条件を勝ち上がって、GII阪神牝馬S(阪神・芝1600m)で2着と好走すると、続くGIヴィクトリアマイルを快勝。重賞初制覇をGIで飾った。

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